【合気道は護身術にならない?】合気道三段の僕が理由をまとめてみました
どうも、くぼじゅんです。
仕事が嫌になり、逃げ場所としてこのブログを始めました。
ネガティブ思考の24歳、将来に不安を感じながら時々ブログ更新中です。
突然ですが、皆さんは「合気道」と聞いてどんなことを思いますか?
知ってるけどどんな武道かは分からない…という人が大半だと思いますが、少し武道に興味のある方は、護身術というキーワードを思い浮かべたかもしれません。
皆さんに一つお聞きします。
テレビやネットニュースで、犯人に襲われた時に合気道で撃退しました!って話、聞いたことありますか?
ちょっとGoogle先生に聞いてみました。
「合気道 護身術」で検索しましたが、実際に犯人を合気道で撃退したというニュースは見当たりませんでした。
小学生や女性など力の弱い方に、護身術として合気道を指導したという記事がいくつか見られます。
果たして、合気道は護身術となり得るのでしょうか?
結論から言いますと、合気道は護身術にはなりません。
あくまでも個人的な主観で反論のある方も多くいると思います。
しかし、僕自身高校時代から現在まで約8年間合気道を稽古し至った結論です。
今日はなぜ合気道が護身術としてなり得ないのか、その理由について書いていきます。
【合気道は護身術にならない?】合気道三段の僕が理由をまとめてみました
●理由その1:合気道の技は実戦では使えない
これが合気道が護身術としてなり得ない、最大の理由だと思います。
なぜ使えないのか、簡単にまとめると、
・合気道は自分から攻撃をしない。
・想定外の動きには対応ができない。
・技を行うリスクが高い。
こんな感じになります。
いろいろな記事で書きましたが、合気道という武道には試合がなく、自分から攻撃して技を行うことはありません。
合気道の技はすべて受け身です。
相手が攻撃をしてこなければ、技として成立しません。
相手の力を利用して技を行うのだから当然ですよね。
つまり犯人に遭遇しても無理やり技をかけることはできるかもしれませんが、普段稽古しているような型に持っていくのは相当な技術が必要です。
2~3年稽古している方はもちろん、8年稽古している僕でも合気道を使って無傷で犯人を捕らえることはほぼ不可能だと思います。
また、合気道は想定外の動きに対応できません。
合気道は、相手の攻撃を前提として技を行いますが、すべての攻撃に対応できるわけではありません。
町で不良に絡まれたとして、彼らはどうやってあなたを攻撃するでしょうか?
おそらくパンチやキックでボコボコにしようとしてくるでしょう。
しかし、残念ながら合気道はパンチやキックを想定した技はありません。
一部の先生は応用技としてパンチやキックを想定した技を行いますが、合気道の総本山「合気会本部道場」ではもちろん、基本を重視するその他の道場で教わることはまずありません。
唯一使えそうなのが、“短刀取り”といって相手がナイフや小刀で襲ってくることを想定した技です。
でも、ちょっと考えてみてください。
もしあなたの前に包丁を持った暴漢が立ちはだかっているとしましょう。
暴漢はあなたを狙っているとして、あなたは合気道で撃退しようと思いますか?
それが最善の策ですか?
相当技に自信がある方は分かりませんが、一般の人は大体逃げると思います。
僕もおそらくこのような場面に遭遇したら、すぐに走って逃げると思います。
実戦と稽古は違います。
技が極まったからといって、犯人が攻撃を止めてくれるとは限りません。
中途半端に技を掛けたら、激高してさらに暴れるかもしれません。
合気道の技は、言ってしまえば諸刃の剣です。
合気道を習っているから暴漢に襲われても大丈夫!と過信するのは、とても危険です。
●理由その2:体格差、力の差が大きいと負けてしまう
合気道は相手の力を利用して投げるため、体格差や力の差は関係ない。
老若男女問わず、誰でも技ができる。
というのが合気道全体の考え方であり、それには僕も異論はありません。
しかしそれは稽古の中の話であり、実戦は異なります。
何年も合気道を稽古していて、技に自信がある60代の小柄な女性と、ケンカ慣れしている体格の良い20代男性が対峙したら、勝つのはおそらく後者でしょう。
合気道の技をいくら極めても、実戦では体格差で覆されてしまいます。
●理由その3:他にも優れた護身方法がある
「護身術を身に着けたいから、合気道を始める。」という方は、合気道の本質を理解していない(僕もしていないですが)方か、護身術について調べていない方だと思います。
上にも書きましたが、合気道は実戦にはとても不向きです。
中途半端に合気道を使うのは、本当に危険なんです。
(相手との距離が近く、反撃される可能性があるため。)
護身をする場面は稽古ではなく、実戦です。
実戦であれば蹴りや打撃を普段から稽古している、空手の方が向いていると思いませんか?
空手だけでなく、ボクシングでもムエタイでも護身に向いている競技はたくさんあります。
わざわざ合気道で護身をする必要はないんです。
●まとめ
いかがでしたか?
もう一度言いますが、合気道は護身術になり得ません。
合気道の技は実戦には不向きで、中途半端に行えば反撃される可能性があります。
「護身術を習いたいから、合気道をやってみたい。」
という方は、止めませんが思っている成果は得られないでしょう。
それでは、今日はここまで。
またお会いしましょう。
最後にもう一記事いかがですか?