おススメ小説について語る『オーダーメイド殺人クラブ』/辻村深月
どうも、くぼじゅんです。
今日はおススメ小説について書いていきます。
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『オーダーメイド殺人クラブ』/辻村深月
●あらすじ
クラスで上位の「リア充」女子グループに属する中学二年生の小林アン。死や猟奇的なものに惹かれる心を隠し、些細なことで激変する友達との関係に悩んでいる。家や教室に苛立ちと絶望を感じるアンは、冴えない「昆虫系」だが自分と似た美意識を感じる同級生の男子・徳川に、自分自身の殺害を依頼する。二人が「作る」事件の結末は―。少年少女の痛切な心理を直木賞作家が丹念に描く、青春小説。
中二病の女子中学生(アン)が周囲の人間関係と世間とのギャップに悩む末に
出した結論は、自分自身を殺させること。
でも、普通に殺されても面白くない。どうせなら、世間が目を見張るような最高のシチュエーションで殺しほしい。”あいつ”なら、私の望み通りに殺してくれるはず。。。
もともと辻村深月さんが大好きだったのと、タイトルにそそられて購入しました。
タイトル的に、血で血を洗うようなもの凄ーくグロテスクな世界を想像していましたが、読み終えてみれば爽やかな読了感でGAPを感じました。
中学生特有の、ガラス細工の様に壊れやすい人間関係。女の子ってこんなに面倒くさいんだって思いました。
そしてその女の子たちが、僕のようなオタク男子をどのように見ているか、思っているかよく分かりました。笑
地味なオタクは、女子中学生にとってもはや空気同然のようです。笑
●Amazonレビュー
評価:★★★★
辻村さんの作品は何冊か読んでいますが、どの作品も読みやすいですね。
沢山ある辻村作品でもこの作品は、自分には遠い存在のする主人公に感情移入するのは難しかったです。こういう子も世の中には沢山いるし、女という生き物は所詮こんなものなのだろうなぁ…と考え込んでしまいました。
私自身がいじめとはほぼ無縁の学生生活だったせいかもしれませんが。
ただ、中学生が死について憧れたり、そこに救いを求める描写には共感しましたし、やっぱり学生時代は世界がそこで完結してしまって救いを死に求めるのはすごくリアルに感じました。
しかし、タイトルこそ物騒な感じですが、ラストも含めると割りと爽やかな部類の作品かな、と思いましたので、好き嫌いせずに一読することをおすすめします。
女の子って難しいですね…。
評価:★★★★
主人公・アンの痛い感じが面白い。でもアンは大人っぽい頭のいい子なんだと思う。昆虫系男子・徳川を美化して読み進めてしまった。芹香や倖の裏切りやら何やらは、今どきの中学生によくある話。芹香のように自分勝手な子ほどクラスで恐れられていて、でも一番嫌われるタイプが、倖やアンにとって本当にいい友達だったのかは謎。最後の徳川とアンのやり取りは、なんだか気持ちが温かくなった。
確かに、痛い感じは最高でした!
僕にもそんな時期があったのかな…。思い出すと恥ずかしくなる…笑
●まとめ
タイトルと中身がGAPのある一冊です。
是非このゴールデンウイークに読んでみてはいかがでしょうか?
それでは、今日はここまで。
またお会いしましょう。