くぼじゅんすてーしょん

~のんびり営業マンの日常~

オススメ小説について語る【ぼくのメジャースプーン/辻村深月】

 

 

どうも、くぼじゅんです。

今日は辻村深月さんの『ぼくのメジャースプーン』について語っていきます。

 

『ぼくのメジャースプーン』/辻村深月

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あらすじ

ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった―。ある日、学校で起きた陰惨な事件。ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることがある。チャンスは本当に一度だけ。これはぼくの闘いだ。

 

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主人公は小学生の男の子です。

少年の通う学校で起きた事件のせいで、幼馴染の女の子「ふみちゃん」はショックで話せなくなってしまいました。

ふみちゃんを救うため、事件の犯人に復讐するため、少年は与えられた力の使い道を

考えるのです。

 

この少年は普通の少年ではありません。

人にはない特殊能力を持っています。どんな能力かはネタバレになってしまうので、ここでは書きません。

 

コンセプト的には以前紹介した辻村深月さんの著書『ツナグ』に似ています。

『ツナグ』では亡くなった人に一度だけ再会できる能力が出てきましたね。

そんな感じです。

 

日常の中にスプーン一杯分の非日常を溶かしているようなお話です。

 

この作品の読みどころは、事件の犯人という「悪」に対し、特殊な能力を使って少年がどんな復讐を決断するかです。

 

能力を使った数多くの選択肢の中から、少年が選んだ犯人にとって最も残酷な決断とは…。

 

森見登美彦さんの『ペンギン・ハイウェイ』でも書きましたが、小説に出てくる小学生ってものすごく賢いですよね。

 

今回の主人公の少年も、例に漏れず大人びていて賢いです。

 

読み終わるころには、もし自分に少年のような特殊能力があったら…と考えていることでしょう。

 

それでは、今日はここまで。

またお会いしましょう。